こんにちは～井野です。今日は私のお勧めの小説を紹介します。

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫) [文庫]

辻村 深月

講談社

2009-04-15

あらすじ
主人公は小学４年生の“ぼく”。ある日学校で可愛がっていたウサギが惨殺された。
そのことがショックで、幼なじみのふみちゃんは登校拒否になり、感情をなくしてしまった。
ぼくはふみちゃんの笑顔をとりもどすため、不思議な力を使って犯人に復讐をこころみる。
勝負は七日後。ぼくは「力」の使い方を習うため、親戚の「先生」のもとへ通うことに…。
「復讐からは憎しみしか生まれない」今までさんざん言われてきていることだけど、もし実際に復讐するとことが出来る能力を持っていたとしたら、
あなはたはどうしますか？

あらすじでなんだか難しそうな話だなぁ～と思われる方もいるかもしれませんが、至ってシンプルです。
「好きな女の子のために、男の子が頑張る」それだけです。

最初小分けにして読むつもりが、あまりの話の面白さに一気に読んでしまいました。そして物語が終盤になってくると、私の顔は(ノд・。) から→ｸﾞｽﾝ(´；ω；`)に、そして｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)゜｡ｳｧｧｧﾝとなりました。ティッシュ箱を漁るぐらい感動的で、非常に面白かったです。そして考えさせられる物語でした。

物語の終盤に、“ぼく”は先生にある告白をします。
「先生、ぼくは、ふみちゃんのことが、好きなんかじゃないんです・・・・・・！」
私はこれで涙腺崩壊しました。“ぼく”のこのセリフが悲しくって、切なくって・・・！けれどこの言葉にこそ、“ぼく”の勇気とふみちゃんに対する愛情が込められているんだな。と感じました。この言葉を受けた先生の返答も素晴らしいのです。

少しでも興味を持たれた方、ぜひ読んでみて下さい。その際はハンカチを忘れずに・・・(笑)


 

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