たった1つのお願いって何?

送迎車を利用される患者さんは70歳代~90歳代とほぼ高齢者の方が多いです。

 

短い時間の間に色々なお話をさせていただくんですが、
そろそろ2年が経つあの熊本地震の話になった時、

 

こんな不思議な体験をされた方がいたんですよ。

 

あの地震で親戚を亡くされた方で、故人の遺品が無くて困っていたんですね。

 

ところが、
あるはずの無い場所に、故人の愛用品が汚れずに目立つように置いてあったり、
解約した故人の携帯電話から、一言だけのメールが届いたりしたんですよ。

 

「ヘ~!」と、びっくりする体験ですが、
これはきっと、
「たった1つだけ」生きる家族に意思表示・何かの伝達が神様から許されたのかもしれません。

 

普通だったら、
言いたいことが一杯ありすぎて、1つでは済まないことがあったり、

 

生きる家族を、逆に悲しませるからと思ったりして、
あり過ぎて、何も言えないかもしれませんね。

 

でも、
「何も言えない。でも、家族を忘れないよ。ずっと、見守っているからね」と、
思っているのかな・・・と。

 

 

もしかすると、
死ねば終わりでは無いことを伝えたかったのかもしれませんよ。

 

普段の私達は、自分が死ぬ時の想像をしませんよね。

 

だから、
最期の一言に何を言いたいか?伝えたいか?
などと考え無いもんです。

 

もしあなたがたまにこれを想像してみると、
家族への感謝の思い、謙虚さ、そして反省。
これを思い出すかもしれませんね。

 

誰もが通る道が、死です。

 

あなたならば最期の一言は、何か?

 

それとも、言葉はもう不要なのか?

 

これを考えるだけでも、今の生活が正されるかも知れませんよ。

 

そういう高齢の患者さんにいつも私が言うことは、

 

「どんな形でも良いから、最後まで体験してくださいね」・・・と。

 

 

今日の担当はYOSHIDAでした。

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