「8020運動」って初めて知ったけど・・・
- 2016.06.20 | お知らせ
『はちまるにいまる』と読むんだそうで、
1989年より厚労省と日本歯科医師会が推進している
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」
という運動なんですね。
現在、
70歳では親知らずを除く上下28本の歯のうち、
平均8本しか自分の歯が残っていないそうで、
20本以上の歯があれば、
食生活にほぼ満足することができると言われているんです。
そのため、
「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」
との願いを込めてこの運動 が始まったそうです。
実際、当院で送迎をさせていただいている患者さんは
70~80代のご婦人が多いのですが、
総入れ歯の方や2~3本しか残っていない方が多いみたいですよ。
だから、
歯が重要な役割を果たしている事に気付いて治療されています。
中には「もう年だから、歯も抜けてきちゃうよね」と、
言われる方もおられますが、
老化と共に歯が抜けるというのは、
大きな誤解みたいですよ。(歯周病などが原因みたいです)
あなたも経験があると思いますが、
歯が抜けてしまったら食事ができなくなってしまいますよね。
第一大臼歯(6歳臼歯)という大きな歯を1本失ってしまっただけで、
通常の40%の咀嚼力を失ってしまうそうです。
20歳を超えた成人でこの歯(第一大臼歯)が、
上下左右4本とも健全な人は1%もいないらしく、
ほとんどの人達が治療済みか、既に失ってしまっているんですね。
(私もそうですが)
先日、地震の話題が少なくなった熊日新聞「読者のひろば」に、
「8020運動」に関して70歳男性のこんな記事がありました。
引用すると、
「私は今のところ虫歯もなく全て自分の歯で生活ができている。
成人になってからも歯科医院にはよく通い、
歯の手入れをしてもらっていたし、
10年くらい前からは年2回、必ず歯科検診に行き、
歯磨きの指導なども受けている。
中略
聞くところによると、
歯が抜けてインプラント処置をする時の費用は、
ほとんどが保険適用外のため1本の歯に何十万円も掛るらしい。
私の場合は日頃の手入れをすることで、
歯に掛かる費用は年間五千円ぐらいで済んでいる。
これからも油断することなく、
歯と歯茎の健康維持に気を付けて、
いつまでもおいしい食事ができるように頑張りたい」と。
この記事で「歯」の重要性に気づくことと、
「継続すること」の大事さが感じられますね。
(それに安上がりになることも・・・?)
日本は世界トップの長寿国ですが、
歯の長寿国スウェーデンでは、
すでに80歳で20本の歯を保っているそうで、
日本では、
「80歳になっても自分の歯を20本以上保つこと」だけではなく、
「60歳で自分の歯を24本以上保つこと」
「40歳で自分の歯をすべて保つこと」
も提唱されていますから、
あなたも自分の歯で何でも噛めるようにし、
おいしい食事の食生活を豊かにしましょうね。
健康の維持・増進、病気の予防にもつながりますからね。
「8020運動」で今一度「歯」の大事さを見直すよい機会かも・・・。
今日の担当は当院ブログ初デビューのYOSHIDAでした。