死にとうない

妻の死・・・、父そして母の死、親戚、知人、仕事関係など幾度となく、

葬式を主催したり、出席しました。

 

そんな色々な死に立会い「死にとうない」と思った人は居たのだろうかと、

フト思うことがあります。

 

 

というのも、

当院の患者さんの40代の息子さんが、

がんで余命が3ヶ月か半年と宣告された方がおられます。

 

「オレの命もあと3ヶ月か」

 

「家に帰りたい」

 

「まだ死にとうない」

 

と言われたそうで、

その患者さんも二人しかいない息子を二人とも親より先に失うのかと、

私たちにはわからない悲しみを胸にいだかれておられます。

 

「死にとうない」

これは有名な禅僧である一休さんの最後の臨終の言葉でもあったんです。

 

一休さんは、当時の平均寿命の約2倍という87歳まで生きられた長寿で、

もうやり残した執着などあるはずがありませんよね。

 

しかし、最後の言葉は「死にとうない」なんです。

 

実は、最期の最後まで「生きよう」と思うことが、

「生きながらコノ世からアノ世へ渡る秘訣」であること。

 

また、生き残る周囲の人間にも、

コノ世の素晴らしさとかけがえの無さを「死にとうない」は教えているんです。

 

こんな世の中捨ててやる、コノ世から早く去りたい、などの言葉は、

その周囲の人間に嫌な気持ちを残します。

 

「死にとうない」は、

コノ世への最高の賛辞であり褒め言葉だったんですね。

 

おそらくその息子さんも、(当院の患者さんでもあります)

最後まで立派に「生きよう」とされることだと思います。

 

本当の意味で「死にとうない」と思って、

心が生きながらアノ世に行かれることを願っています。

 

 

人間は裸で生まれ出て、そして「全てを置いて」裸でたった一人で死んで行きます。

今、あなたが持っているかもしれない、

 

仕事の悩み、家庭の悩み、恋愛の悩み、お金の悩み等々・・・。

もしかすると、

 

あれほど死ぬほど悩んでいた「捨て去る物事」に対して、

自分に後悔するかもしれませんよ。

 

今日の朝出した生ゴミのために、一日中も悩んでいたことと同じだったかもしれません。

 

それよりも、

今日の今の人生に感謝することがもっと大切だと思います。

 

果たして、

私の場合、死ぬ時に「死にとうない」と言い切ることができるか。

 

今は「?」疑問符が付きます。

 

ただ寿命は生活の仕方や考え方で変わりますから、

「ひとつ『死にとうない』という心境になるまで生きてみるか」

なんて考えながら、

 

いつのまにか静かに眠りに就いていました(死んではいませんよ)

 

今日の担当はYOSHIDAでした。

 

 

追伸

約3年間、当院でのブログ書かせていただきありがとうございます。

今回で最後になります。

短い期間でしたが、ご愛読ありがとうございました。

ご予約・ご質問などあればお気軽にお問い合わせください

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