マンガの中の歯の話
こんにちは。今回は井野がブログ担当をします。
先日「ふしぎの国のバード」というマンガを読みました。内容は明治初頭、幕末の香りが色濃い時期に東京から蝦夷まで冒険をしたイザベラ・バードという女性の物語です。(実在した方です。)この時代、蝦夷までの地図はありません。彼女の目的はただひとつ、滅び行く日本古来の生活を記録に残す事でした。
この本の中に、彼女が旅のためのこうりを購入する際、にっこりと笑った女将のお歯黒に驚く場面があります。
これを読んでお歯黒がいつまでされていたか調べてみると、なんと同じく明治時代。
西洋文化の波が押し寄せたこの時期、来日した外国人たちから「怖くて不気味」と反応があったようで、国際化を進める政府によって明治3年に華族のお歯黒と眉ぞりを禁止する発令をだしたそうです。
しかし、年配の方や地方ではしばらくお歯黒の文化があったとか・・・。
ちなみに現在では一部の伝統演劇や花柳界で使用されているようです。
このマンガはその時代にしかない風習などがよく描かれていて、とても面白いです。
皆さんもぜひ読んでみてください。